エチオピア@お茶の水

調子がよくない時はカレーに限る。暑い寒いは関係ない。体力が落ちている時には、刺激を与えて体温を上げた方がよいのだ。以前、寒い季節に風邪を引いた。味噌ラーメンを食べたが体がすぐに冷えた。ところが、翌日エチオピアのチキンカレーを食べたら、腹の中から温まり、背中が楽になり、急激に体調がよくなった。

カレーってすごいなと、その威力を感じたものだった。

エチオピアのカレーは、ほぼ規則正しく週に2回は食べていた。食べたのは、ほとんどチキンカレーか豆カレーだ。880円。

2011年の画像

野菜カレー、ビーフカレー、エビカレーも食べたが、私はチキンカレーと豆カレーが好きだ。それで食べるときは、この2つになった。

辛さは10倍。15倍の時もあったが、私には味が分かりにくくなるので10倍にした。70倍まで頼むことができる。あとは自分の舌が頼りだ。よそのカレーよりもはっきりスパイスが立っている。いつもカレーが出てくる前におかわり自由のジャガバターが出てくる。13時半までのランチタイムなら、デザートでアイスもつく。

そばに置いてある福神漬け?を一緒に食べれば、予想よりも辛かった時に調整できる。しかし、エチオピアに来る人は、辛さへのチャレンジャーが多いのか、70倍をリクエストする人が少なくない。私は15倍は数回やってみたことがあるが、何しろ舌がヒリヒリして味が分からなくなるのでそれ以上辛さへのチャレンジはしていない。

平日は混雑するお昼時をはずせば行列で待たされることはない。ただ、休日は午後の遅い時間まで並んでいる時がある。お店の人はあまり行列をさばくのがうまくないので、少し図々しく、2Fはあいてないのですかと聞いた方がよい。たまに2Fがあいているときがあるのだ。

スパイスは芳香系のクローブとカルダモンが強い。チキンカレーと豆カレーでは仕様が違うのだが、この二つのスパイスが立っているのは変わりない。お腹の調子の悪いとき、風邪を引いている時は、豆カレーがおすすめだ。

これは豆カレー。

見た目さらさらで大したことがないのだが、食べて1時間もすると体調がよくなってくるのが分かる。こうやって見るとボリュームが足りないのではないかと思うかもしれないが、そんなことはない。

すぐそばに明治大学がある学生街のお店なのだ。案外ボリュームがある。大盛りにすると学生食堂の大盛を超える。たまに女性が大盛をたべているのを見ることがある。

カレーをたくさん食べるとたいてい胃がもたれてくるのだが、エチオピアのカレーはそんなことはない。かえって胃腸の調子がよくなってくるのだ。これは強調しておきたい驚きの効果だ。

しかもおいしい。どうやったらこんなカレーを作れるのだろうと、是非真似したいと思っている。

ちなみに、なぜインドカレーなのにエチオピアなのかと思っていたのだが、ここはもともとは喫茶店で、エチオピアの豆のコーヒーを出していたのだそうだ。喫茶店で出しているカレーだったのが、今はカレーのお店になったらしい。

昔から喫茶店でコーヒーとカレーがセットになっているのはよくあった。

なんとかエチオピアのカレーを自宅でも再現できないかと思ってあれこれ調べたのだが、ほとんど有効なものはヒットしなかった。ただ、カルダモンとクローブが立っているのが特徴だ。あれこれネットで検索したり、図書館で調べて、エチオピアのカレーのレシピというか作り方が出ていたのは、「カレーのすべて―プロの味、プロのテクニック」という本だけだった。

エチオピアのメニューの中で野菜カレーのレシピを教えてくれているのだが、ヒントくらいだと思った方がよいと思う。もちろん、エチオピアのマニアにとっては、ないよりはましだ。こうやって書いているだけで食べたくなる。

しつこく調べ続けていたら、作り方をついに発見した。横浜カレーミュージアムの究極カレーを作る! (別冊宝島 (596))というムックに出ていた。ためしに真似して作ってみたら、それらしく感じられるものができた。2001年出版の古い本だから、まず、古本屋、図書館で探してみるとよいと思う。

自分で真似して作るようになると、早速、お手本を食べにまたエチオピアに行くことになる。お店でチキンカレーを食べると、鶏肉の味つけがおいしい。これは煮込んでしみ込ませたのか、それとも下味をつけたのだろうか。まだまだ研究の余地がある。

ところで聞いた話だが、たとえばラーメンだと、お客さんの舌が慣れてくるとお客さんは味が落ちたと感じられるのだそうだ。カレーは、スパイスの刺激がいつも新鮮だからか、前よりおいしくなくなったと思ったことがない。

横浜カレーミュージアムの究極カレーを作る! (別冊宝島 (596))を読んで、作ったカレーペーストを冷蔵庫に保存しておくと、いつでもすぐにカレーを作れるのでいいよ。

さて、ずっとレシピを探していたが、決定版?が出てきた。dancyu  2021年8月号だ。

エチオピアのお店で出すチキンカレーと全く同じではないと思うが、エチオピアが教えてくれるチキンカレーのレシピが掲載されている。月刊誌なので早めに入手を。

dancyu

早速、私も作ってみた。まだまだ修行が足りない。

チキンカレー

レシピの中でカレー粉が出てくる。

カレー粉は、いつもギャバンのカレーパウダーを使っていたが、S&Bの赤缶のでかいやつを買って来た。S&B 業務用カレー粉 400gというやつだ。ネット通販は便利だけど高い場合が多い。もし、値段が1400円くらいだったら通常価格だと思ってよい。

私は、いつも近所の乾物屋さんで400g缶を買っている。冷蔵庫に保存しているが相当もつ。

ちなみに、乾物屋さんと仲良くなるといろいろ教えてもらえるようになるが、カレー粉でS&Bの赤缶は、ダントツのスタンダードなんだそうだ。ギャバンのカレーパウダーも高品質なのだが、売れ行きは全く相手にならないといっていた。

先日は、またチキンカレーを食べてきた。味が分からなくなるので福神漬けを食べないようにして、10倍を食べる。ヨーグルトを足しているのは分かった。いつもひよこ豆が数個入っているのはご愛敬だね。

このとろみはどうやって出てくるのかな。玉ねぎだけなのだろうか?

相変わらず美味しかった。

チキンカレー

私はエチオピアのカレーを愛している。仕事で疲れた体を回復させてくれるカレーだ。いつまでも商売繁盛で続いてほしい。

カリーライス専門店エチオピア本店
東京都千代田区神田小川町3丁目10−6

地図などはこちら。

エチオピア 本店 · 〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3丁目10−6
★★★★☆ · カレー店

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