東京湾ナイトクルーズ。一度行ってみたいと思っていたら、うちの妻が雑誌のプレゼントに応募していて、運よく抽選で当たった。
ジールさん主催の羽田～川崎工場地帯3時間半のナイトクルーズだ。今日はNifty52というクルーザーに乗船する。
いつも多摩川サイクリングロードを走っているのだが、羽田まで往復しているとだんだん飛行機が好きになってくる。そのうち一眼レフを背負って行って機体を撮るようになった。
飛行機を撮る時は、羽田空港の展望デッキから見るのが一番よいと思うかもしれないが、実はそうではない。着陸する直前を見るのが一番面白いと思う。すると撮影場所が限られてくるのだ。
風向きの関係で、寒い季節は羽田空港の対岸、川崎浮島町公園がよい撮影ポイントだ。行ってみると長いズームレンズをつけた人がたくさん集まっている。若い女性でも重たいズームレンズをつけた一眼レフを構えている。この公園には駐車場がないので気をつけてください。
暖かい季節は、川崎沖に向かって離陸していくので、反対側の城南島海浜公園が撮影スポットとして知られている。この公園はキャンプ場まであるので、駐車場がある。
どちらの公園から撮っていても、屋形船やクルーザーがやってきて着陸体勢の機体を海から撮っているのを見ていた。是非一度乗ってみたいと思っていた。
乗船場所は、天王洲ヤマツピア。京急の新馬場から海に向かって10分くらい歩いたところにある。新馬場は、品川から続く旧東海道沿いにある。
クルーザーは思っていたより小さかったが、30人くらい乗れる。皆カメラ持参であった。夕暮れの羽田空港新滑走路･川崎工場夜景見学クルーズは、大人一人5,400円だそうだ。
乗船前に船長さんから注意事項やら今日のコースの説明を受けた。どちらかというと女性の方が多かった。少し皆さんの話を聞いていると、ほとんどの人が「工場萌え」の人たちみたいだ。私は船からの飛行機撮影が目的である。多分、羽田空港に降りてくる飛行機を正面から撮ることができるだろう。
まだ明るい18時に出港。ちょうど満ち潮だったので、途中くぐっていく橋に頭がくっつきそうだった。
目黒川の河口から運河を抜けると視界が開ける。晴れて暑い1日だったから船に乗っていてもまだ空気が暖まっていて暑い。
かなり大型のコンテナ船がいた。
すぐに日が暮れ始めていい色になってきた。晴れた日でよかった。この並んだクレーンは「キリンさん」と呼ばれているらしい。
城南島から回り込んで、羽田空港のB滑走路手前にある、赤いトラス構造の滑走路進入灯のそばで停船。ここでしばらく着陸を見物することになった。
flightradar24というソフトがあるのだが、皆さんスマホでそれを見ながら航空会社と機種を調べているようだった。ちなみに私は老眼がひどくて見えないからスマホは使っていない。
こんな風に降りてくるのだ。ANAの787である。
初めて飛行機が降りてくるのを間近で見たのは、城南島海浜公園だったか、大井埠頭だったか。その時に飛行機は飛んでいる間はいつもライトをつけっぱなしにしているのを初めて知った。787は前照灯をつけていなかったが、機種によってはこんな感じで来る。こちらに迫ってくる時は、爆撃されそうな？迫力がある。
787をこんな間近で撮ったのは初めてだ。
近すぎて頭上を通り過ぎる時は、あふれてしまう。音もすごくてど迫力だ。
この後、羽田沖に少し出て、川崎の工場地帯に入るのだが、運河と違って外海は風があって波もあり寒かった。船にはコートが用意されていて、借りて着ている人が多かった。
川崎の工場地帯に入れば、また風がなくて暖かい。
ケミカルなにおいがするのがあまり好きではないが、この無機質な感じが工場萌えな人はよいのだろうな。
帰りのコースは、外海に出ないで、多摩川の河口から羽田の海の上にあるD滑走路を横切って、城南島と京浜島の間を通って行く。
この船は夕方撮った。コンテナを積み下ろししているトレーラーは、ものすごいスピードで走り回っていた。
帰りは品川あたりの高層ビルの夜景や、東京タワー、スカイツリーがきれいに見えている。たくさん撮ったのだが、みんな手ぶれしていてだめだ。品川の高層マンションに住んでいる同僚がいたが、毎日こんな景色を見ているのか。
ナイトクルーズで夜景を撮るには、船が揺れているのでカメラの感度をかなり上げてシャッタースピードを速くして撮らないと手ぶれがひどい。三脚は使用できないと思うが、一脚があるとまだ撮れるかもしれない。
ちなみに最後の船の写真は、EOS5D2でiso5000に上げて撮っている。使用レンズはEF70-200mmF2.8L（古いので手ぶれなし）。F2.8にしてもシャッタスピードは1/80までしか稼げなかった。
工場の夜景はあまり興味がないのだが、クルージングで飛行機撮影というのは、もう一回やってみたい。
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