駒沢通りを多摩堤通にぶつかる手前で左折し、丸子川沿いに丸子橋に向かって走ると途中にある。ちょっと変わった雰囲気のお寺だ。
川沿いの細い道から先の奥まったところにある。右に結構広い駐車場がある。
真言宗智山派のお寺らしいが、雰囲気が何か違う。左を見るとこのような像が。遍照閣とは会館のようなものかな。
私は四国のお遍路さんを1周半したことがあるが、こんな雰囲気のお寺は記憶にない。
さらに山門の下には狛犬さん?のような像がある。「海駝」(かいだ)というのだそうだ。かわいい感じ。
石段を上って山門をよく見ると、とても造りが豪華だ。そして、中華な感じがする。思い出すのは、目黒不動尊近くの海福寺だ。

なんとなくお寺の山門は「枯れた」雰囲気があるものだが、こちらはすごく豪華なのだ。
この金色文字を見るだけで魅力的だと思いませんか?
山門脇には案内板があった。
大毘盧遮那殿(だいびるしゃなでん)
影光山 善養密寺
(真言宗智山派)
本尊は大日如来像、開山は祐栄阿闍梨(あじゃり)で慶安五年(一六五二)七月二十六日に遷化している。
総本山智積院の末で、『新編武蔵風土記稿』によれば、昔深沢村からここに移され、鎮守六所神社の神輿を入れる神輿堂や閻魔堂があったことが記されている。
昭和三十六年四月奈良唐招提寺様式の金堂が建立された。また境内にあるカヤの大木は昭和三十九年に都の天然記念物に指定されている。
昭和五十四年三月
世田谷区教育委員会
境内に入ると、カヤの大木がある。「もと」がすごく太い。直径で2mはあるのではないか。ちょうど工事をやっていて住職さんがいらしたので、どのくらいの樹齢なのですかと聞いたら、カヤは枝が地面につくと1000年といわれていますとのこと。
東京都指定天然記念物
善養寺(ぜんようじ)のカヤ
本堂前に立っているカヤは、高さ約一八m、幹囲約六mの雌株で、稲城市の「高勝寺のカヤ」に次ぐ規模です。
土地から、南からの風を受けることが多かったため、枝が北へ大きく張り出しています。樹冠下部の枝葉がしだれ、見ごたえがあります。
平成二二年三月建設
東京都教育委員会
大きくて生命力がある木を見るとすごいなと思う。
今日は28-70mmのレンズをつけていたんだけど、もっと広角のレンズをつけて根元から梢まで写せないとこの木の迫力は伝わらない。
実もなっていた。
本堂はこんな色づかい。日本のお寺ではほとんど見かけない。
境内は色使いがとても豪華だ。
「海駝」(かいだ)をアップで撮ってみた。こんなお顔をしている。
東京都世田谷区野毛2丁目7−11
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