駒場公園 目黒区

246を大橋ジャンクションのところで右に上ってから適当に直進すると井の頭線、駒場東大前に出る。線路を渡って、東大駒場キャンパスの隣に目黒区立駒場公園がある。

立派な門があり、夕方には閉門される。多分入るのは初めてだと思う。

門の左に旧前田侯爵邸洋館と日本近代文学館の案内がある。

早速、目黒区みどりの散歩道の看板があった。

自然と文学のオアシス―駒場公園

大木が繁り、野鳥が遊ぶ園内。静かなたたずまいは、都会のオアシスを思わせる。面積約4ha。もとは加賀(かが)百万石。前田利為(としなり)侯爵の邸宅であり、昭和の初めにつくられた洋風・和風二棟の屋敷と庭園は、昭和42年から公園として公開された。洋館は旧前田侯爵邸洋館。和館は休憩所としてそのまま利用されている。

1haは100メートル×100メートル。4haだから200メートル×200メートル。スポーツをする公園であればそれほど広くないが、手入れされた大木があり、とても広く感じる。周辺は高級住宅地だが、住宅地の中にあるとは思えない雰囲気がある。

門から歩き始めると右手に金網がかかって立ち入り禁止な建物が2棟ある。きっと貴重な品が納められている倉庫なのだろう。昔の大学はこんな建物が多かった。

すぐに向こうの大きな洋館が見えてくる。そのずっと手前に案内板があった。早速、撮っておいた。後でじっくり読むためだ。

重要文化財(建造物)

旧前田家本邸(きゅうまえだけほんてい)

所在地 目黒区駒場四-八六一
指定 平成二五年八月七日

旧加賀藩主の系譜を引く第一六代当主前田年為の本邸であった建物です。以前は、前田家本邸は本郷区(現在の文京区本郷)にありましたが、関東大震災後の復興計画で駒場に移転しました。

当主の前田年為は外国生活も長く、国際的見識の高い文化人でした。そのため新邸建築に当たっては、外国要人の私設迎賓館にふさわしい建物を希望し、設計を東京帝国大学の塚本靖教授に依頼しました。実際の設計は技師の高橋禎太郎が担当しています。

洋館の規模は地上三階、地下一階で、建築面積は一一二九.四m2です。昭和四年(一九二九)に竣工しました。鉄筋コンクリート造で、外壁はスクラッチタイル貼り、アクセントに石材を用い、屋根は銅板葺きです。この建物は大正末から昭和初期に建てられた大邸宅建築を代表する一つで、機能性を重視し、当時の最新の技術を駆使した、上流社会の生活を偲ぶことができる貴重な文化財です。

和館は、洋館に附属する迎賓館として昭和五年(一九三〇)に竣工しました。設計は帝堂技芸員の佐々木若次郎です。木造二階建ての近代和風建築で、洋館と別に、独立した門構えを持ちます。和館一階は「御客間」と「御次之間」を合わせて四〇畳近くなる続き間を中心に、周囲を畳廊下と縁側でぐるりと囲む、特徴的な平面です。「御客間」は伝統的な書院造で、床、違い棚、付書院を備えた格式高いものです。

二階は宝形屋根を載せた楼閣風の外観で二階「御居間」の床構えは、数寄屋風を加味したものとなっています。茶室及び待合は三代目木村清兵衛の設計です。

平成二六年三月 建設 東京都教育委員会

本郷にある東大は、もともと加賀藩の土地だったと聞いたことがあるが、駒場もそうだったんだね。

洋館の中は自由に見学できるそうなので、あとでゆっくり見せていただくことにして、まずは洋館の先にある庭を見学することにした。このように高さがある木の間を歩いて行くと広場があるが、その外側に小径がある。

今は防犯上のためか、見通しをよくするために公園の木は切られることが多い。しかし、ここは手入れはされているものの、しっかり保存されている。2月でこの通りだから夏になると鬱蒼とした森という感じになるんだろう。

見上げるとこの通りだ。

歩いていると、ところどころに本当に大きな石灯籠がある。高さが3メートルくらいある。

広場に戻ってくると洋館の横が見える。天井が高くて大きな建物だ。

洋館の前をまた通り、右に曲がると和館がある。

こちらも案内看板があった。和館も中を見学することができる。

旧前田家本邸(きゅうまえだけほんてい)(和館 わかん)
国指定文化財(建造物)
平成25年8月7日指定

駒場4-3-55

昭和5年(1930)に竣工(しゅんこう)した木造二階建の近代和風建築で、隣接する昭和4年竣工(しゅんこう)の洋館とは渡廊下(わたりろうか)でつながっています。和館の設計には塚本靖(つかもとやすし)(工学博士)と佐々木岩次郎(ささきいわじろう)(帝室技芸員)とその息子佐々木孝之助(ささきこうのすけ)(建築士)が携わっています。併設する茶室及び茶室待合(まちあい)は、三代目木村清兵衛(きむらせいべい)の設計です。

旧加賀藩主の系譜を引く第16代当主前田利為侯爵(まえだとしなりこうしゃく)とその家族は、洋館を日常生活の場としていて、和館は主に迎賓(げいひん)施設として使用していました。

一階の主室「御客間」は床(とこ)、付書院(つけしょいん)、違い棚を備える書院造(しょいんづくり)です。隣の「御次之間」とは続き間となっていて、合わせると四十畳ほどの大広間となり、南面には池泉庭園が望めます。大広間では欄間(らんま)の精緻(せいち)な透かし彫りや、襖(ふすま)の引手(ひきて)など金物(かなもの)の一部に、前田家の家紋「梅鉢紋」の意匠を見ることができます。

旧前田家本邸は、第二次世界大戦中に前田利為侯爵が戦死すると、前田家の手から離れました。戦後しばらくは接収され、リッジウェイ連合国最高司令官の官邸などに使用されました。現在は区立駒場公園となり、洋館・和館ともに一般公開されています。

平成29年3月

目黒区教育委員会

和館の隣には、日本近代文学館がある。

日本近代文学館 トップページ
公益財団法人 日本近代文学館の公式サイト。日本近代文学館は、1962年に散逸のはなはだしい近代文学関係の資料を収集・保存するため発起され、67年に竣工・開館した、日本初の近代文学総合資料館です。その発足から今日に至るまで、文壇・学会関係者、...

東京都目黒区駒場4丁目3−55

地図などはこちら。

駒場公園 · 〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3−55
★★★★☆ · 市立公園

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