鳩森八幡神社 渋谷区

千駄ヶ谷は隣の代々木と違って落ち着いた雰囲気がある。うまく説明できないがよい場所だなと思う。なんとなく代官山と似た雰囲気があるように感じるのはアパレル関係の会社が多いからだろうか？

JR千駄ヶ谷駅から徒歩数分のところに、（今なら東京メトロ北参道駅からの方がずっと近いが）鳩森八幡神社がある。公式サイトがあった。

東京都渋谷区千駄ヶ谷にある鳩森八幡神社の公式ホームページ。将棋堂、能楽殿、富士塚等を有し見所たくさんあり。厄年祓い、結婚式、お宮参り、安産祈願、七五三、地鎮祭、上棟祭など祈願を承ります。

夕日が入ってしまったが、こちらが千駄ヶ谷駅から入る大鳥居である。

鳩森八幡神社には、昔、2001年から2005年くらいまでかなりの回数行った。しかし、今回、何年ぶりに行ったのか覚えていない。少なくとも10年以上行ってないのは確かだ。

当時、取引先が千駄ヶ谷にあったのだが、神社近くのマンションの1Fと2Fになるしまフレンドという有名な自転車屋さんがあり、そこに寄るのが楽しみだった。平日でもお客さんがとても多いお店だった。通ううちに、途中から千駄ヶ谷に行く目的が入れ替わってしまった。そしてお店の行き帰りのどちらかで、必ずこの神社に寄っていた。

当時はマウンテンバイクが流行っていて、サスペンション付きのマウンテンバイクがいいなと思って買うつもりだったが、結局、別の店で10万円のロードバイクを買った。しかし、自転車を買うことになったのは、なるしまフレンドにさんざん通ったおかげだ。

その後、ロードバイクブームとなり、なるしまフレンドはもっとよい場所にお店を大きくして移転している。

道をはさんだ隣には、かの将棋会館がある。

それで、境内には将棋堂がある。

そばに将棋堂由来記の看板があった。

将棋堂由来記
昭和六十一年一月　社団法人日本将棋連盟（当時の会長　大山康晴十五世名人）より、山形県の駒師　香月氏の製作による、高さ一米二十糎の欅製の大駒が奉納された。　この縁により、同年十一月将棋の技術向上を目指す人々の守護神とし、更に将棋界の繁栄を願って、日本将棋連盟と神社が協力し、この大駒を納める六角の御堂を建立した。御堂の六角は天地四方を表し、屋根の上の飾り金物は将棋盤の足の形、つまりくちなし（梔子）の実の形をしている。くちなしは口無しに通じ、助言無用の戒めからきていると古くから言い伝えられている。
室内に安置された大駒は、御影石の将棋盤の上に立ち、その奥に氏神の八幡神が祀られている。
毎年年頭に、この御堂の前で祈願祭が行われる。将棋上達を祈願する人は、いつでもその夢を絵馬札に托して奉納することができる。参拝者は棋力向上の願いが叶えられ、よろず勝運に恵まれると言われている。
平成六年十二月吉日
鳩森八幡神社
社団法人　日本将棋連盟

狛犬さんは、かわいい顔をしている。

こちらは少しぼけてしまった。

境内は広くはないが、決して狭くない。富士塚に能楽殿まである。富士塚の案内図だ。

そしてここが登山口の鳥居。撮って満足してしまい、登るのをすっかりわすれてしまった…。

そして、こちらが能楽殿。ガラス張りなのが特徴である。

中をのぞくと、何やら富士山に見立てた台の上に枝が。なんだろう？これから咲く花なら梅かな？

手水を使ってご挨拶しよう。

と思ったら、なるしまフレンドがあった側の正面鳥居が見えたので、そちらに行ってみた。

ここから入ると気分がいい。絵馬もたくさんぶら下がっていた。

今日は休日なので人が多い。昔は平日に寄っていたので、ほとんど人はいなかった。

たいていの神社には、御由緒が看板で説明されているのだが、こちらにはなかった。サイトにはこのように書かれている。

鳩森八幡神社縁起
御祭神　応神天皇・神功皇后
『江戸名所図会』によると大昔、此の地の林の中にはめでたいことが起こる前兆の瑞雲（ずいうん）がたびたび現れ、ある日青空より白雲が降りてきたので不思議に思った村人が林の中に入っていくと、突然白鳩が数多、西に向かって飛び去った。
この霊瑞（れいずい）に依り　神様が宿る小さな祠（ほこら）を営み鳩森『はとのもり』と名付けた。
貞観２年(８６０年)、慈覚大師（円仁）が関東巡錫の途中、鳩森のご神体を求める村民の強い願いにより、山城国石清水（男山ともいう）八幡宮に宇佐八幡宮を遷座し給うた故事にのっとり、神功皇后・応神天皇の御尊像を作り添えて、正八幡宮とし尊敬し奉ったと伝えられている。

久しぶりに来て発見したのは、社務所が新しくなり、ビルになっていたことだ。昔は平屋の普通のお家だったように思う。