目黒不動商店街の道沿いに、たこ薬師成就院がある。もうずいぶん前のことになるが、目黒不動尊に行った帰りは必ず寄っていた。何となくこぢんまりした境内が好きだった。いつからか寄らなくなってしまったのだけれど。
こちらは、公式サイトがある。
ご本尊は薬師如来なので、病気の方の回復を祈願すると御利益がありそうだ。
薬師如来は、東方浄瑠璃世界の教主であり、12の大願を発し、瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされています。諸病を治す法薬を与える医薬の仏さまとして信仰を集めています。
お蕎麦屋さんの隣が成就院だ。
こぢんまりした山門だが、隣の駐車場はかなり大きい。
山門右に目黒区教育委員会の看板があった。
成就院(じょうじゅいん) 天台宗
下目黒3-11-11
天安2年(858)慈覚大師の開山で、本尊は大師の自作と伝えられ3匹の蛸(たこ)に支えられる蓮華座に乗る薬師如来像です。俗に蛸薬師とよばれ疫病除の仏として人々にあがめられています。
この寺の所有に浮世絵師鳥居清長(1752~1815)筆の歌舞伎十八番の一の出し物を描いた「矢の根五郎」の額がありますが、国の重要美術品に認定され国立博物館に保管されています。
境内には徳川2代将軍秀忠の側室、お静の方がわが子保科正之の栄達を祈願し、大願成就のお札に奉納された「お静地蔵」が建てられ、また、3代将軍家光が遠州の秋葉大権現を勧請した「秋葉大権現」が併祀されています。
この他に江戸時代の地蔵尊や庚申塔が建っています。
平成3年3月
目黒区教育委員会
お静地蔵は駐車場入口の正面に建っている。
今日は子供の日なのだが、すでにあじさいの花がつき始めていた。
手水は小さいがなかなか立派だった。
本堂はガラス戸で開閉されるようになっている。ごあいさつさせていただいた。
こちらの境内もこじんまりしているが、独特の清浄感があっていいなと思う。
おなで石
こちらでは、「イボ、たこ、魚の目、アトピー、皮膚病、眼病、脱腸、ぢ疾、神経痛、内臓の病、ほか諸病」に御利益のあるおなで石を買うことができる。
「信じて願えば何でも治る」といわれ、そのご利益で有名な、このおなで石秘法は、開山慈覚大師が唐に求法の時、五台山において、伝授請来され当山代々の住持の秘伝とするところです。
このご利益は、江戸時代から特に知られ、幕府の老中となって寛政の治をなした松平定信(白河楽翁公)はその著書、『花月草紙』の第5巻に「蛸薬師」の一項をもうけ、いぼがとれたことの不思議な話を、数百字にわたって驚異と感激をもって記しています。
東京都目黒区下目黒3丁目11−11
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