駒沢公園(正式には駒沢オリンピック公園なのだが)の体育館の地階に、東京オリンピックメモリアルギャラリーがある。
普段、駒沢公園外周をよく自転車で走っているのだが、体育館の中に入ることはめったにない。多分、このメモリアルギャラリーにいったのは20年ぶりくらいではないか。隣に食堂があってカレーライスを食べた記憶がある。
体育館は左の建物だ。久しぶりに入ってみた。
駒沢公園の説明は、どうか、こちらをご覧になっていただきたい。
体育館入り口正面に階段があり、下に降りることができる。
階段を下りずに正面の扉を開けると体育館の観客席だ。私が観客席に入ったのは、2018年12月23日の天皇杯全日本レスリング選手権。伊調馨選手が川井梨紗子選手に最後の10秒で勝った試合だった。
下りて右奥に東京オリンピックメモリアルギャラリーがある。入口手前には有名な選手のサイン色紙が飾られている。1964年の東京オリンピックの選手ではなく、今の時代の選手だ。
ちなみに、撮影できるのは、入口付近と中では一部だけなので。念のため。
受付でパンフレットをもらった。パラパラ読んでみた。
昭和15年(1940)に東京大会が行われる予定だったのが幻となり、その時に駒沢が主会場に決まっていたのだそうだ。初めて知った。
駒沢オリンピック公園は、第18回オリンピック競技大会(東京1964)の第2会場として整備されました。(昭和36年10月~39年7月)。この駒沢会場では、サッカー(陸上競技場)、ホッケー(第一~三ホッケー場・・・現第一、第二球技場、補助競技場)、レスリング(体育館)、バレーボール(バレーボールコート・・・現屋内球技場)の4競技6会場がそれぞれ熱戦の舞台となりました。
かつて駒沢は、中止となった第12回の幻の東京大会(1940年)の主会場に決まっていた経緯をもつオリンピックゆかりの地でした。そして今、駒沢オリンピック公園総合運動場として公園と体育施設が一体となり金輪住民およびスポーツ愛好家に親しまれています。
東京オリンピック関係の展示物は、日本選手団のブレザーやジャージ、ユニフォームなど。それからメダル。東洋の魔女(女子バレーボール)と大松監督などなど。
市販されていたのか選手に配られていたのかわからないが、ピンバッヂが魅力的だった。子供みたいだけど、ほしいと思った。
圧巻は、4枚の公式ポスターだ。しばらく見入ってしまった。
東京オリンピックのロゴ(といってよいのか?)、日の丸をモチーフにしたものは、すごい。一目で心奪われる。なぜなんだろう?日の丸だからよいと思っているわけではなくて、ともかく迫力がある。
その次の、有名な100mのスタートの瞬間を題材にしたポスター。これも心が騒ぐ。みんな昔のフィルムカメラで撮影されているからよく見なくても粒子がとても粗い。しかし、そんなことは全く気にならないほど迫力がある。
もちろん、撮影できないのでネットで紹介している記事を探した。大日本印刷の『日本開催の3大会の公式オリンピックポスターを複製し「世界オリンピック開催都市連合総会」の展示に協力』という記事の中にあったので、リンクを貼っておく。
私は東京オリンピックの時は3歳。テレビで競技を見た記憶はない。オリンピックを楽しめるようになったのは1972年の札幌オリンピックから。北海道では冬休みが2回あり、毎日小学校で朝からオリンピックを見ていた。トワエモアの虹と雪のバラードは(きっと)今でも歌える。
東京オリンピックは市川崑監督が撮った映画がある。以前BSで放送していたのを見たがずいぶん凝った映画だなと思った。こちらは、劇場版と市川監督が再編集したディレクターズカット版の2枚組だそうだ。
札幌オリンピックのDVDは持っているがこちらは持っていない。
ちなみに、ギャラリーの中で撮影できるのは、聖火ランナー体験コーナーと。
重量挙げバーベル体験コーナーだけ。
ギャラリーを出ると昔食堂だったところがカフェテリアになっていたが、自販機で買ってくつろぐためのスペースになっているようだ。カメラの関係で暗く写ってしまったが、実際は、高い天窓から陽が入って来るようになっていて、なかなかよいところである。
駒沢公園に行ったら一度は行ってみるとよいと思う。入場は無料である。
東京都世田谷区駒沢公園1
地図などはこちら。
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