稲荷坂と刺抜稲荷大明神

祐天寺駅から中目黒に向かって線路沿いに歩く時、商店街の端からガードを潜って稲荷坂を下りるとながめがよい。それほど急ではないが長い坂だ。

あるとき、坂の名前が稲荷坂だと気がつき、その後、ふと由来が書かれているのに気がついた。

稲荷坂(いなりざか)

この近くに刺抜稲荷大明神があるので、稲荷坂と呼ばれるようになった。一説にこの道はかつての鎌倉道の一部とも言われ、目黒でも古い道の一つである。

この道標(?)から祐天寺方向を見るとこんな上り坂。

中目黒方向を見ると、こんな下り坂だ。渋谷のビルが見えている。

道標に書かれてたお稲荷さんがどこにあるのか長いことわからなかった。なんだすぐそばにあったんだ。もうわずか5mも中に入れば気がついたのに。

駐車場の片隅にあるので、写真が撮りにくい。

由来はすぐに頭に入らないので、撮るに限る。

由来記

今から六五五年前国内は南朝北朝に分れ戦乱の世となりましたこのとき南朝の雄新田義貞公の弟義興公が鎌倉攻めにあたり多摩川の矢口渡しにおいて不運の死を遂げられたので家臣であった田中家の先祖がこの地に土着して主君の霊を弔うお堂を建てたのが創まりと伝えられています

尓来一族のシンボルとして今日に至りましたが日頃参詣参拝される多くの信者さんからは霊験あらたかおいなりさんと親しみ愛され崇敬されてまいりました

このたび老朽のため建替えにあたりここにルーツの概要を刻み遙か昔を偲び向後の資とします

平成四年四月吉日(一九九二年)

田中家

東京都目黒区上目黒8 4 丁目 8−12

地図などはこちら。

刺抜稲荷大明神 · 〒153-0051 東京都目黒区上目黒4丁目8−12
★★★☆☆ · 神社

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